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授業づくり講座・特番7月フィールドワーク(感想を追記)

授業づくり講座・特番 7月フィールドワークのお知らせ

今年度、授業づくり講座は、年間計画とは別に、いくつかの催し
学習会を計画しています。7月は、全生園フィールドワーク
で、ハンセン病の歴史を学びます。

平成28年7月17日(日)
10:30~16:00
JR武蔵野線 新秋津駅 降りてすぐのバス乗り場  10:20頃集合

詳しくはチラシを御覧下さい。

お問い合わせもチラシの宛先にお願いします。

7月社会科授業づくり講座フィールドワーク報告  7月17日実施 参加者19名
 映画「あん」の舞台ともなった全生園とハンセン病資料館を、青木祐子さんの案内で
 見学し、元患者さんの平沢保治さんのお話を伺うという心に刻まれた1日でした。

<参加者の感想から>                   参加者19名 
○青木さんの心のこもったご案内は、全生園の人々の深い思いを伝えてくださったと思います。本で読んでいたものからのイメージとはちがう、すばらしいフィールドワークでした。先生の今までの実践の豊かさを感じました。平沢さんのお話も、差別の苦しみと、それを与えた人々を許す寛容さ、生き抜く力の尊さを感じました。

○教育実習の時は、ハンセン病について教科書とネットでの浅い知識しかなく、人権問題について大事な単元であるにも関わらず、生徒の心に響く授業ができませんでした。それがひっかかっていたので、今回参加しました。今回一番強く思ったことは、ハンセン病の患者は「かわいそうな人」ではなく「強い人」だったことです。もちろん、ひどい差別や待遇が存在し、患者の方や元患者の方を深く傷つけた事だと思い、それを思うと何と言っていいものか分からない気持ちになります。しかし、そのような中でも自らより良い暮らしをしようと、努力し、最終的には自らの力で人権を回復した方々は本当に強くとても尊敬します。

○青木さんが本当に分かりやすく教えてくださり、理解することができました。授業で、ハンセン病について何をどのように伝えたら良いか迷いながらやっていましたが、青木さんのお話や食事の時やFW中に参加者の皆さんと話した中で、知った人が伝えていくこと、子どもたちがハンセン病の元患者さん達に対する認識を転換させたお話が印象に残りました。青木さんの行った子どもたちによるガイドツアーのような実践ができたらいいなと思います。

○前から学びたかったハンセン病の歴史。そして、全生園のこと。とてもよい機会を頂きありがとうございました。現場にいると「明日の授業をどうしよう!」と狭い視野(HOW TO的な)で悩みますが、授業の心のような大切なものを授業づくり講座ではいつも学ばせて頂いています。今回もすてきな企画をありがとうございました。

○今回、ハンセン病の資料館や園内をフィールドワークをすることで、普段みることのできなかった生活の様子を見る事ができた。一番印象に残ったのは、平沢さんのお話で、9割が差別など、1割が光を求めて生きてきた人生であるという言葉だ。かんたんなことのように思える問題がとても難しい。それを変えていける方法はとにかく行動に起こすことであると思う。私は、今日のことを踏まえて、人権について考えていきたい。

2・参加の動機・経緯
・同僚からの紹介・顧問の先生からのお誘い・歴教協からのチラシ顧問の先生からのメール・大学の先生からのお知らせ・前回参加して、良かったので・実行委員からのお知らせ・大学の先輩の紹介・実行委員からの紹介があった頃、映画「あん」を見ていたので、「行きたい」と思いました・友人にさそわれて参加しました。・5月授業づくり講座の時にお知らせいただきました・姉の中学時代の担任の先生からの紹介で

社会科授業づくり講座 5月(感想を追記)

社会科授業づくり講座 5月講座
 【後援】歴史教育者協議会 / 東京都歴史教育者協議会 / 埼玉県歴史教育者協議会
     茨城県歴史教育者協議会 / 全国民主主義教育研究会 / 地理教育研究会

5月28日(土)14:00~17:00
会場:東京学芸大学附属竹早中学校(文京区小石川4-2-1)

テーマ:高校 日本史「もの教材で学ぶ歴史の授業づくり」
講師:鳥塚義和さん(千葉県 高等学校教員)

 自分で糸を紡いだことはありますか?弥生時代の人はもちろん、江戸時代の農民もほとんどの人が自分の着る服を自分でつくれたのです。綿から糸を紡いでみましょう。手で紡ぐ、紡錘で紡ぐ、糸車で紡ぐ、生徒も夢中になるはずです。
 また、授業でいきなり赤紙を配り、これが来たらどうするか、軍隊に入り戦場に行くとどのような体験が待っているのか問いかけてみましょう。完全な形の召集令状を復元しましたので、赤紙もおみやげにどうぞ。
 その他、絵巻物、勘合、年貢割付状など、『歴史地理教育』の連載「モノ教材が語りだす」で紹介したモノを、実際に手で触ってみてください。

どなたでも参加できます。参加費500円
年間予定表もつけておきます。

授業づくり講座5月

授業づくり講座年間予定表2016

お問い合わせは東京都歴史教育者協議会ホームページにお願いします。

講座に参加された方々の感想(一部抜粋)
*すてきな学習会を企画して下さり、ありがとうございました。自分がおもしろい!と思うものは、生徒もおもしろいのだと思います。仕事をスリム化して、もっともっと楽しいことをしていきたいと感じました。来年1月には沖縄修学旅行なので、とりあえず学校にゴーヤを植えようと心に決めました。できるかなぁ・・・。

*今日は大切な「もの」を見せて頂き、かつ貴重な体験をさせて頂きました。綿から糸を紡ぐのは、けっこうむずかしかったです。1本作るのにこんなことでは・・・、産業革命の機械化がいかに大変なことだったのかが実感できました。
勘合符って、あんなに大きかったんですか。東書の教科書を見て、画用紙を2つに切って合わせて授業して、随分単純な「札」だとは思っていましたが、やっぱり・・・。

*「モノ教材」の素晴らしさを再認識することが出来ました。鳥塚先生の一貫して変わらない熱意が伝わってきました。なおさら若い先生方に学べる機会、時間の保証を、どうやったら確保できるか、考えてしまいます。私自身にとっても課題です。

*めちゃくちゃおもしろかったです!!!「何がどういう風になって今の暮らしがあるのか」そういう根っ子のところがわからないまま過ごさせられている中で、今日のような授業は頭と体がびんびん刺激されて、生きる・暮らすと言うことを感じ取ることができました。

*現在、地球儀を持って行っただけで、中学生は喜んだりする。私自身お世話になった先生が、いろいろなモノを持って来て下さる先生だったので、いま講師の立場で忙しくはないので、教材探し、どんなモノが使えるのかを考えていきたいと思いました。

*アジア太平洋戦争の授業で、赤紙を持っていたら、教室に一人でいた生徒が「あっ!赤紙だ。先生、それ初期の赤紙ですよね。」と話しかけてきました。1年生の時に戦争体験者に聞いた時に、染料不足でだんだんうすくなったと聞いてきたそうです。そういう学習を増やして行けたらいいと思います。

5月講座講師 鳥塚義和さんからのメッセージ
 長年かけて集めたモノ教材とそれを使う技を、機会があれば若い人たちに伝えたい、
と最近思うようになりました。今日は、そういう機会をつくってくれて、ありがとうございました。モノ教材がそれを集めたり、つくったりした人の個性とわかちがたく結びついていること、それがモノ教材の魅力の一面であることをあらためて気づかされました。
と同時に、誰にでも用意できるようにすること、使えるようにすることも可能であり、私自身が「社会科の授業を創る会」から学んだことがいかに大きいかということも実感しました。モノ教材の普遍性を生かし、若い人にひろげていくためにも、やはり「モノ教材資料館」は必要だと思いました。