例会情報2019年11月

日本史部会
11月17日(日)13:00~17:00
千葉コミュニティーセンター
  日本史・世界部会合同例会

世界部会
11月17日(日)13:00~17:00
  日本史・世界部会合同例会

千葉支部
11月2日(土)例会17:00~
中央コミュニティーセンター6階サークル室3
  ①「蘇我の歴史散歩の下見報告」  ②「食べられるどんぐり」 ③歴史地理教育10月号

船橋支部
11月12日(火)18:00~20:45
船橋市勤労市民センター第2講習室
  「授業研究を終えて」、「平和のための戦争展」総括、『歴史地理教育』の書評、

東葛支部
10月25日(金)例会19:00~
パレット柏
  小学校社会、世界史

松戸支部
11月20日(水)例会18:30~
市民会館202室
  地域の歴史教材について

習八支部
11月16日(土) 例会
東習志野CC
  「勝田の歴史」見学会資料検討

安房支部
10月27日(日)10:00~15:00
旧安房南高校木造校舎(県指定文化財)一般公開
主催:千葉県・安房高校企画運営:NPO法人安房文化遺産フォーラム

香取支部
10月31日(木)18:30~
香取市小見川さくら館
  「伊能忠敬と佐原村」を学生に話して、古文書学習「測量日記」を読む

歴史見学部会
12月16日13:30~ 例会
千葉市コミュニティーセンターサークル室2
  ①秋の歴史見学会の反省、②坂東捕虜収容所の跡を訪ねて、③船橋の北端小室は船橋の中心だった。

秋の歴史見学会
10月27日(日) 10:00~16:00
  戊辰戦争と船橋の民衆-脱走様と官軍兵士の墓地を訪ねる
  JR総武線東船橋駅改札口集合(9:30~受付)

第53回千葉県歴史教育研究集会
-子どもと地域・社会科を考える-
2020年1月18日(全体会)・19日(分科会)
千葉県立幕張総合高校

第49回関東ブロック研究集会(甲府市)
-子ども・地域とともにつくる歴史教育・社会科教育-
2019年12月21日(土)・22日(日)

2019.10.27 秋の見学会

戊辰戦争と船橋の民衆
―「脱走様」と官軍兵士の墓地を訪ねる―

日時 2019年10月27日(日)10:00~16:00(9:30受付開始)
集合 JR総武線 東船橋駅 改札口
資料代 500円(県会員は無料)
雨天中止(お知らせはホームページ上で、または℡で確かめて下さい)

コース
(午前)東船橋駅→了源寺→慈雲寺→東光寺→船橋大神宮→市街地散策(右島薬局跡・広瀬直船堂・森田呉服店)→浄勝寺
(午後)スクエア21ビル前集合→西向き地蔵→海神念仏堂→(バス移動)→西船橋「風之神地蔵菩薩立像」→JR西船橋駅・京成線西船橋駅解散

 1868年、江戸を逃れた幕府軍と加勢する各藩の兵士が、房総を戦場として政府軍と戦った。特に戦闘が激しかった市川・船橋には両軍の戦没者の墓地が多くある。しかし、賊軍となった幕府方の戦死者のほとんどは、政府軍の命令によって埋葬や供養を禁止された。にもかかわらず船橋には埋葬された幕府方の墓地があり、今でも供養されている。供養を続けているのは船橋の民衆である。他の地域には見られない特徴である民衆供養が、なぜ行われたのか墓地を訪ねて考えてみたい。

詳しくはチラシをご覧ください。

社会科授業づくり講座 11月講座(感想を追記)

授業づくり講座 11月

日時:11月24日(日)10:00~13:00
会場:東京学芸大学附属竹早中学校
   メトロ丸の内線茗荷谷駅徒歩12分
講師:川島啓一さん(埼玉高校教員)
テーマ:綿から見える未来~糸紡ぎ体験を通じて、私たちの過去・現在・未来を考える~
内容:綿繰り、綿打ち、糸紡ぎを体験し、綿に興味を持ってもらったところで綿の歴史をたどります。江戸期には日本各地で多くの和綿が作られていましたが、現在は国内生産は0%です。なぜ和綿は作られなくなったのでしょうか。綿からグローバル化の矛盾が浮かび上がります。最後は、日本社会の未来をみなさんと考えてみたいと思っています。
参加費:500円(学生200円)

詳しくはチラシをご覧ください。

11月社会科授業づくり講座のまとめ

1.参加者 13名(講師含む)
 小:2名 中:6名 高:3名 学生:1名 特別支援学校:1名 

2.川島啓一先生(講師)より
 今回授業づくり講座にお呼びいただきありがとうございました。改めて自分の実践を振り返る良い機会となりました。皆さん、楽しそうに綿糸を紡ぎ出す作業に熱中されていました。スピードや効率ばかり求められる時代ですが、こういう、ゆるーい時間の中に、この先の日本を考えるヒントがあるように改めて感じました。糸と一緒に、人のつながりも紡ぎだされたら幸甚です。

3.講座参加者の感想
●身近な着る、身に付けるもの綿からスタートして江戸時代、産業革命そしてグローバル社会の今、未来へとつながる問題提起をふくんだ壮大な授業提案、ワクワクしてきかせていただきました。ありがとうございました。
●授業づくりのヒントを得るために参加させて頂きました。
・歴史の出来事を1つだけにするのではなく、横のつながりを考えると理解しやすい。
・綿という導入でも歴史や、当時の時代背景、人々の暮らし、そして、現在のグローバル化にあるデメリットと学ぶポイントが多くあり、生徒はここから気になる点を深く学んでいくことになると思った。
・将来をきっかけに生徒の好奇心を高めるような授業づくりをしたいと思った。
●“わた”1つで、こんなにも社会を切り取る視点が生まれるのだと感じ、非常に面白かったです。どんな地域や年代も扱うことができるものという意味では、“わた”から人間の本質を見れる教材だと思いました。
●いろいろなことに興味をもち、それを深めて教材化しているものをうらやましく感じました。体験だけでなく、最後は「重い話」までしっかりつながる流れをつくっているのは、すばらしいと思います。自分では、やりっぱなしのことが多いので…
●綿は歴史の中で重要なのに、あまりうまく扱えていなかったので、授業へのヒントをたくさんいただき、これを使って授業をするのが、とても楽しみになりました。川島先生がとにかく楽しそうに話をなさっていたのが、とても印象的でした。それでこそ、楽しい授業ができるのだなと思いました。アイヌの授業もどのようにしているのか、お話をきいてみたいと思いました。
●体験をしながら楽しくたくさんのことを学ぶことができました。綿花も今回初めて見ました。実物を見たり、体験をしたりするだけで同じことでも興味を持って学習できるのだと思いました。
●一つの事にこだわり自分が楽しみながら視野を広げていくという姿勢に学びたいと思いました。様々な実物を持って来ていただきありがとうございました。
●ありがとうございました。イギリスの貿易史が好きでして、“綿”というキーワードに興味をひかれ、またトーク&チョークから脱したい気持ちで参加させていただきました。貧困問題やブラック労働にも関心があったので、今回の勉強は自分にとって本当におもしろいものでした。また参加させていただきたいと思います。
●今回は綿をテーマに、歴史・地理・文化のすべてにわたって実技も講演も全面的に展開していただいた。何よりも川島さん自身が楽しく意欲に学ぶからこそ生徒にも伝わり、生徒の好奇心を引き出し、意欲的なとりくみにつながっているのだと思う。衣食住全てにわたって生活と密着した学びの広がり、今後も他の人たち特に若い人たちに伝えていってほしい。

4.担当者より
 11月の授業づくり講座にご参加いただきありがとうございました。川島先生の“綿”をテーマに綿花から糸を紡ぐ体験や、自分たちの身近にも綿が使われたものは衣類だけでなく身近なスーパーに置いてある綿実油など生活の一部になっていることを学びました。そして、綿を紡ぐことが江戸時代、産業革命と時代が流れていく中で生産性の向上とともに貧困層の問題(海外における低賃金で過酷な環境で働く人々の実態がある)があることなど、知ることができました。“綿”を通して様々なことを伝え考えさせてくれる話ができるのは、川島先生自身が学びのアンテナをしっかり持っていて、好奇心をもって楽しそうに学んでいるからこそなのだと思いました。だからこそ、生徒たちにもそのことが伝わり、より良い授業につながるのだと思いました。川島先生の授業を通して学んだことを少しでも生かせるように今後の学びに生かしていきたいと思います。 (角之倉宏彰)