社会科授業づくり講座9月(感想を追記)

9月の授業づくり講座

日 時:9月17日(日)14:00~17:00
会 場:東京学芸大学付属竹早中学校 丸の内線 茗荷谷駅徒歩12分
報告者とテーマ:
森下周亮(埼玉小学校教員)「特別活動を生かした学級経営」
宮崎令子(元埼玉小学校教員)「長く続いた戦争と人々の暮らし」
参加費:500円(学生200円)

<社会科授業づくり9月講座の報告>
「特別活動を生かした学級経営」森下周亮(小学校教員)
「長く続いた戦争と人々の暮らし」宮崎令子(元小学校教員)

1.参加者数:15名(講師を含む)
  内訳…大学生(大学院生を含む):4名 教員:11名 

2.講座参加者の感想
 <森下さんの実践報告について>
・「あたたかいクラスにしたい」という思いを一貫してもって日々学級経営に取り組んでいる先生の姿勢が、子どもたちにもよく伝わっていると思いました。
・係ランチや係カードは形式を変えて、実戦できたらと思いました。小学校で、これまで深く学び言葉にできることに驚きました。小学校で、何を習得し、どのように活用したのかを知ることは、必要なことだと痛感しました。見通しをもち、関連付けを行っていきたいと思います。
・反対の立場を明らかにして意見を言うことに賛成です。自分とは、異なる意見が存在することを知ったり、反対意見を言われることは、自分が否定されることではないことを学ぶ上で、大切だと思うからです。様々な意見が対立するとき、どのように解決するのかを学ぶことにもつながると思います。
・算数の丸付けの仕方で、わざと間違いを紛れさせる方法は、ちょっとした子どものコミュニケーションにも繋がってくると思います。細かな子どもとの交流も大切にしているので、とても勉強になりました。
<宮崎さんの実践報告について>
 ・宮崎先生の実践は、いつも資料が豊富で、子どもたちの学習の深まりも良く見えるなあと感じます。たぶん子どもたちは、大人になってもこの時の学習を覚えているだろうなと思います。子どもたちの感想に「一番平和な国にしたい」という文がありました。これを安倍首相が見たらどう思うのか…と思いました。
 ・どうしても命の大切さや戦争をしてはいけないということに落ち着きがちなので、なぜ起きたのかまで学習する必要があると私も感じました。歴史を繰り返さないためにも歴史から学ぶ。このことが歴史を学ぶ最大の意味だと思います。「なぜ」・「どうして」の部分まで学べるような授業づくりをしようと思いました。
 ・宮崎先生のご報告にあった子どもたちの感想文をたいへん興味深く読ませていただきました。子どもたちなりの視点で分析しているように感じました。このように学んだ子どもたちは、ニュースや新聞を見たり、話を聴いたりするときの意識がかわってくると思います。大変勉強になりました。
 ・グループごとに沖縄について学習した成果を見て、ここまで深めることができるのかと驚きました。子どもの主体性も引き出すことのできる素晴らしい手法なので、自分も参考にしたいと思います。
 ・憲法学習のまとめに「お気に入りの条文」はやってみたいと思いました。新学習指導要領の話はショックでした。よほど注意しなければいけないでしょうが、難しいことだと感じました。

3.報告者より
 *小学校の特別活動について、報告をさせていただきましたが、他の先生方の意見を聞かせていただき、勉強になりました。また、報告することを通して、自分の中でも、特別活動について整理することができました。今回の講座を通して、特別活動の大切さを改めて確認できたら嬉しいと思いました。(森下周亮さん)
 *台風の雨にぬれる覚悟で若い方たちがたくさん参加してくれて嬉しかったです。森下さんの報告は、1年目の反省を生かして目当てをはっきりと持ち、試行錯誤の中で一つ一つ着実に前進している姿が目に浮かび、素敵でした。私は自分自身の教師生活最後の実践報告として、少しでも若い人たちの今後のヒントになればと思ってお話させてもらいました。皆さんの感想を読ませていただき、短時間の中でそれぞれの方が真摯にいろいろな方向から受け止めて下さったことが良く分かりました。どうもありがとうございました。今後も若い人たちと共に学び続けていきたいと思います。(宮崎令子さん)
 
5.担当者より
   悪天候のなかでも、これだけの参加者が集まってくださったのは、実践報告の内容が興味深いものだったことや各実行委員の宣伝努力に尽きると思います。若手の森下さんの「特別活動を生かした学級経営」の実践報告では、学級歌や旗、フェスティバルの話し合いなど、子ども同士のやりとりが活発で、資料や森下さんのお話からも、とても楽しくあたたかい学級であることが伝わってきました。自分が2年目の時に、こんなにしっかりした学級経営できていたかなと…ただただ感心するばかりです。なぞなぞ係をはじめ、2学期以降の係活動の活性化にも期待しています。宮崎さんの実践報告では、資料、体験談、交流などあらゆる手法や教材を用いて、戦争について考えていく単元計画が素晴らしいなと感じました。8時間の授業で、ここまで丁寧に授業をつくることの努力や教材研究の熱意は、若手にもベテランにも勉強になったと思います。子どもたちの感想からも授業を受ける前と終わりでは、戦争に対する認識の変化が見られ、深い学びとなったことがよくわかりました。(宮下和洋さん)

2017年8月9月例会情報など

8月17日(木) 
9:30~15:30
船橋支部歴史見学会
JR船橋駅南口集合
「宿場と漁業の町から産業の街へー本町と湊町を歩くー」

8月19日(土)
14:00~
千葉支部例会
千葉市中央コミュニティセンタ5階サークル室1
「カツオの1本釣り」の模擬授業/秋の見学会「幕張」について

8月24日(木)
13:30~
安房文化寺子屋講座
青木繁も潜った布良能美 成田金&青木優

8月26日(土)
13:00~16:50(受付午後12:45~)
民教連交流会
≪会 場≫千葉市文化センター 6階和室 9階会議室2、会議室3
http://www.f-cp.jp/bunka/access-location/access.html
≪参加費≫ 300円(資料代・学生無料)

8月27日(日)
13:00~
日本史部会例会
千葉市中央コミュニティセンター サークル室7
日本社会科教育学会報告/明るく治める?治まる明(めい)/唐物を通して古代東アジアを考える授業

9月14日(木)
13:30~
安房文化
貝殻アクセサリーを作ろう

9月16日(土)~17(日)
日本社会科教育学会第67回全国研究大会
千葉大学

9月17日(日)
13:30~
世界部会例会
千葉市中央コミュニティセンター サークル室6
千高教研歴史部会出版事業原稿検討/帝国主義時代のアフリカ分割/ポスターからみる第一次世界大戦/日清戦争における冊封体制の崩壊/世界部会県研究集会について

9月20日(水)
18:30~
松戸市民会館302号室
岡田論文の検討

9月24日(日)
千葉県歴教協2018年度総会
5階集会室

9月26日(火)
19:00~
東葛支部例会
パレット柏ミーティングルーム1

<会計からのお願い>
○千葉県歴教協の会計年度は毎年9月~翌年の8月までとなっており、9月の総会時には会計報告をしています。つきましてはまだ未納の会費がある方は、振り込み用紙を同封していますので至急の納入をお願い致します。