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社会科授業づくり講座2月講座 感想を追記

社会科授業づくり講座 2月講座

日 時:2月10日(日)10:00~12:30
    終了後、参加可能な方々での昼食会もあります。
会 場:東京学芸大学附属竹早中学校
 *地図を参照してください。春日通りに面した正門から入ります。

報告者と内容
森下周亮さん(小学校教員)
 「理科の授業実践について」
角之倉宏彰さん(特別支援学校 学校介護職員)
 「特別支援学校での1年間の実践から学んだこと」

今回の講座は、授業づくり講座の若手実行委員による報告です。「社会科授業づくり講座」なのに、なぜ理科と特別支援教育?と、思われた方もおられると思います。小学校教員は、様々な教科を担当しています。時には、社会科以外の教科を通じての授業実践を報告してもらい、小学校の授業について考え合うことも大切かと思います。また、特別支援教育については、新採の方が、希望とは関係なく特別支援学級・学校に配置されることもあり、また、通常学級でも、様々な障がいを持つ児童・生徒が増えているという現状があります。そして、また特別支援教育から学ぶことは、とても大きいことだと考えます。そのような理由から、今回のテーマでの報告のテーマを決めました。今回も良い学び合いの場になることを願っています。

*詳細は、チラシをご覧下さい。

2月授業づくり講座報告
「若手教員からの報告 小学校3年目、特別支援学校1年目の実践を振り返って」
2019年2月10日(日)  
報告者 森下周亮(小学校教員)
    角之倉宏彰(特別支援学校介護職員)
参加者 10名

1.報告者の感想
・今回報告して、特別支援について共有する機会をもてたのは良かったです。私自身も学校介護職員として学校現場で仕事するようになってから、特別支援学校について深く知るようになりました。そして、報告を通して、私自身の今後の課題なども見えてきたので、「自分ならどうするか」や、学習の意図など、学習指導要領を見ながら理解していくことをやっていきながら、特別支援学校の教員になれるように取り組んでいこうと思います。ありがとうございました。(角之倉宏彰)
・報告の作成や発表を通して、自分の考えがまとまり、次にしなければいけないことがはっきりしました。参加者の方からは、貴重なご意見をいただくことができ、これまでの自分の実践を違った視点から見直すことができました。課題に向けて、どのように取り組んでいけばよいのかが、より具体的になったと思います。
 今回は理科という教科での発表でしたが、ここで学んだことは、社会科をはじめ他の教科でも生かせると思います。また、大切なことや軸となる部分は、どの教科でも同じはずだと考えています。これからも、教科や分野にとらわれず、様々なことに挑戦していき、それを今回のように表に出していくことで、深めていくことができればと思います。(森下周亮)

2.参加者の感想
・特別支援学校の実態について、少しイメージが持てました。普通の学校と違うこともある一方で子どもとの関係を大切にしていくということは同じで、特支の方がその意識が強いのかもと感じました。特別支援は教育の原点とも言われるので、これからの自分の力にしていきたいと思います。
・〈角之倉さん〉発表ありがとうございました。レジュメにもありましたが、子どもがまず「やってみたい!」と思えるような、興味関心を引く工夫は本当に必要だなぁと改めて思いました。教員と学校介護職員の協働はこれから先も課題だと思いますが、お互いにアプローチしながらよいチームワークでやっていけるといいなと思いました。
〈森下さん〉発表ありがとうございました。同じ理科の教員として学ぶことがたくさんありました。(私は中・高ですが…)実験はやっぱり子どもの興味を引くと思いますし、考えさせる手立てにもなりますよね、時間が足りないな~と思うこと多々ですよね……成果と課題も納得のいく発表でした。森下さんの授業楽しそうで私も受けてみたいと思いました。
・若手の一生懸命とりくんでいる実践の報告を聞くことができてうれしい。フレッシュな感じです。どうとりくんでいるかがよくわかり参考になりました。
・とにかく若い方のレポート、がんばっているようすを知ることができたのがうれしかったです。これからもぜひたくさんのレポートを書いて先輩や仲間からの意見を聞いてがんばっていってほしいです。
・授業の中では、普段子どもたち自身が学んだ知識ではなくて、授業で学んだ知識を使うことが多いですが、本で読んで知っていることなどや自分で考えて予想を立てている様子が見られたのは良かったです。児童の考えを引き出せる理科の授業になっているというのが伝わってきたので、参考にしていきたいと思いました。
・特別支援学校のことは知らないことばかりでしたので、今日の報告を聞いて、学校介護職員の大変さや、やりがいについて知ることができてよかったです。1年目にしてよく頑張っていらっしゃるなと思いました。子供たちとの信頼関係が大事だというのは、普通級と同じで、これからも1人1人の思いを大切にしていこうと思わせていただきました。
理科の報告の方も、とても聞きごたえのあるものでした。適用実験、私もやってみよう!と思いました。そして、森下さんのように、子どもたちが自分ごととして捉え、主体的に学べる授業をしたいです。今日の報告が聞けてよかったです。現場に戻っても、時間が許す限りなるべく今日のような研修会に参加したいと思います。

2019年・歴教協第37回中間研究集会

2019年・歴教協第37回中間研究集会
テーマ「天皇の代替わりと歴史認識・歴史教育―2019年埼玉大会に向けて」

講演「天皇の代替わりと戦争の記憶」
講師吉田裕氏(一橋大学)

報告①「小学校社会科をこれからどうするか
~いくつかの歴教協実践から学んで」
中妻雅彦氏(弘前大学)

報告②「中学校歴史学習で何を学ぶか
~未来を志向する自主編成プラン(近現代)」
埼玉歴教協

全体会[討議の柱]:憲法を生かした学校・地域をつくろう

1,日時2019年1月13日(日)10:00~16:30
2.会場東京労働会館・ラパスホール

時程:講演10:10~12:00,報告①13:00?14:00,報告②14:10~15:10,
全体会15:30~16:25 /資料代:1500円(学生・U25は1000円)

2019年は天皇の代替わりの年です。代替わりにさいし、日本国憲法体制のもとで象徴天皇はどうあるべきなのか、戦争の実相をどう記憶化し語り継ぐべきなのかという課題があります。さらに新学習指導要領のもとで授業方法と内容への統制と干渉が強まろうとしています。こうしたなかで、歴史の事実に基づく歴史認識・歴史教育のために、これから何を大切にすべきなのか。ともに考えましょう。

詳しくはチラシをご覧ください。

社会科授業づくり講座 11月講座のお知らせ(報告を追記)

社会科授業づくり講座 11月講座のご案内
テーマ 高等学校 社会科『「困難さ」を持つ生徒たちが私に教えてくれこと』
講師 日達 綾 さん(高等学校教員)
会場 東京学芸大附属竹早中学校
日時 2018年11月18日(日)10 :00~ 13 :00
※ 教員の方,学生の方,教職を志す方,どなたでもお気軽にご参加ください。
※ 普段着で構いません。
※ 参加費 参加費 500円(学生は、200円)
※ 事前予約などは必要ありません。途中参加,退出も可能です。

*詳細は、チラシをご覧下さい。

社会科授業づくり11月講座報告
1.テーマ
「『困難さ』を持つ生徒たちが私に教えてくれたこと」
2.講師          
   日達 綾さん(神奈川県立高校教員)
3.参加者数 10名(講師含む)
  内訳・・・大学生:1名  小学校:2名  中学校:4名  高校:2名  特別支援学校:1名
4.参加者の感想
 *日達先生のお人柄が、とてもすばらしいと思いました。勉強へのモチベーションの低い生徒に寄り添って一緒に学ぼうとする姿勢が大切なのかな・・・とお話を伺って感じることが出来ました。自分も今、葛飾区内で学力調査ランキング最下位(!?)と言われている中学校で勤務していますが、投げ出さず、温かく、粘り強く、子どもたちと学んでいけるようにしたいです。いろいろ自身の教育活動のまずいところに気づかせて頂ける講座でした。ありがとうございました。
*日達さんの暖かい性格や思いがよく伝わる報告でした。小学校~高校まで、子どもの発達段階や家庭事情(貧困など)によって、いろいろ悩みはつきないと思います。でも、このように交流しあうことが、とても大切だということを改めて感じさせてくれました。もっと若い人に聞いてほしかったので、また話してくれる機会をつくれればいいなと思いました。どうもありがとうございました。
*これまで、いわゆる困難校の学習支援等は経験したことがあるのですが、現在の勤務校は、また異なる文脈で、自分自身は、まだ壁に当たっていない状況です。しかし、問題は違えど、教師として解決すべきことがあることに関わるので、”若手”として学ばせていただくことばかりでした。やはり”関係性”の中で、人間は社会生活を送るとすれば、教師として、若手として、できることはあると感じました。チームとして一枚岩になって対応することの必要性も認識できたと思います。本日は、ありがとうございました。
*まさに、私自身が、いま必要に感じているお話しでした。「こういう授業をやったら生徒に響いたよ!」というのをいろいろうかがってみたいです。
 *私はまだ学生であり、教職として働いていないので具体的なイメージが湧かなかったですが、今後教職に就いた際に確実に直面する問題であると思います。その場で何も知らずに悩むより、今回様々な事象を知ることが出来、対応が出来るようになれると思います。そのような、授業の内容のみではなく、生徒の実態に基づいたアドバイスや意見を多々頂いて非常に良い経験となりました。本日はありがとうございました。
 *2回目のお話しでしたが、更に面白いお話を聴くことが出来ました。生徒のノートはとても工夫がされていて、見ていて楽しいものでした。マスキングテープや付箋を使ったもので、キャラクターのセリフのようになっているものもありました。ノートの取り方が上手で、学び上手な様子が見られました。どのような子でも学び方次第で、できるんだというのが分かるなと思いました。そういった、できることを伸ばせるような学びや関わり方が上手だなと思うお話しでした。クラスの雰囲気づくりなども大変興味深い話でした。
5.日達さんからのコメント
 大好きな授業づくり講座に講師としてお招き頂き、ありがとうございました。そしてお忙しい中、講座を企画・運営してくださっている実行員、顧問の皆さまに感謝申し上げます。私はスーパーティチャーではないので、中堅どころとしてのちょっとした自分なりのコツなら話題提供出来るかなという感じでお引き受けしました。今までの講座の雰囲気とは違いましたが、ご参加の方たちのお話もたくさん伺うことが出来、私もとっても楽しかったです。講座に対する意見で「あまり優秀でない教員が則マネをできるような授業例」というものがありました。スゴイ実践を伺うことも勉強になるのですが、明日の授業に指導にすぐ使える諸々が欲しいというのも現場の切実な願いだと思います。この授業づくり講座でも、バランス良くどちらのニーズにも応えられるような企画をこれからも組んでいただけたら嬉しいです。

社会科授業づくり講座 9月講座のお知らせ(報告を追記)

社会科授業づくり講座 9月講座のお知らせ
日 時:2018年9月16日(日)10:00~13:00
会 場:東京学芸大学附属竹早中学校
テーマ:「特別の教科 道徳」ってなんだ?
      -子どもの内心に介入しない指導・評価方法―」
講 師:宮澤弘道さん(小学校教員)
参加費:500円(学生200円)

*詳細は、チラシをご覧下さい。

<授業づくり講座 9月講座の報告>
「特別の教科 道徳」ってなんだ?~子どもの内心に介入しない指導・評価
講師 宮澤弘道 さん
参加者18名(小9,中5,特支3,学生1)
*宮澤さんからのメッセージ
当日は多くの現役教員の参加があり、関心をお持ちの先生方の存在に励まされました。また、これまで話をさせていただいたどんな会よりも参加者の具体的な質問が多く、授業づくり講座がこれまで行われてきた学習の質の高さを感じることができました。
 とはいえ、多くの先生方にとって道徳教科化はいくつかのトピックの1つでしかありません。また、教科書・指導書・ワークシートが使用されている小学校現場においては「困ることなく」教科書通りに実践できてしまう怖さがあります。だからこそ、まずはたくさんの先生に「困って」もらえるよう、教科化された道徳の本質的な変化について伝え、カウンターとなる授業を提案していけたらと考えています。この度は貴重な場を用意していただき、ありがとうございました。

*参加者の感想
・講座に参加して、人権教育の大切さを改めて感じた。子どもを一人の人間として尊重することを大切にして、道徳教育も含め日々の教育活動に取り組んでいきたい。
・教科化してもやることはそう変わらないのではないかと安心していた自分がいたが、反省の嵐だった。
・講座で聞いた「中断読み」を使って、子どもたちどうしが多様な考えに触れる機会にしていきたい。
・道徳に関して、ここまで考えたことはなかった。道徳に対する社会科教員としての使命も強く感じ、今日学んだことを普段の実践にも生かして生いきたい。
・道徳が現状抱える問題点をよくわかっていなかった。本日の講座を聞いて、現場ならではの問題点、課題点を知るとともに道徳を教科化する難しさを理解することができた。
・講座を通して、道徳資料を信頼しすぎてはいけないと思い、職場の先生にも伝えたくなった。また、自分は気を付けるアンテナを高くしておきたい。
・教科書に書かれていることを中心に、正しい一つの答えを学び、覚えることが大事だと考えていた。今回の話を聞いて、子どもの考えを縛らずに認め合うこと、個人の考えを大切にできることを目指した世の中にできる教育ができればと思った。
・道徳の教科化の捉え方について、教員、保護者、子どもの視点から大変わかりやすかった。人権教育を道徳に取り入れる危険性については特に印象的だった。
・自分の勤務校では、「ねらい」に忠実になることばかりが話題になるので、「ちょっとこわいな」と思っている。当日の空き時間で、指導書に目を通して授業を行うというくり返しだったが、もっと真剣に取り組まなくてはと思った。
・科学的でない道徳が、科学的である各教科を支配してしまうことに、自分自身も違和感を持った。
・道徳の授業内容、方法、評価まで、とても分かりやすく説明していただき、とても勉強になった。
・教科書の内容をしっかり分析して、どう授業に活かせるかを考えていく必要性があることを実感した。
・今回の講座を通して、道徳の授業をすることが少し楽しみになった。

*担当実行委員から
 「道徳の教科化」というみんなが悩んでいるテーマだったので、参加者から、活発に質問が出て、宮澤さんが丁寧に答えて下さって、良い講座になったと思いました。
道徳が教科化されることで、教えることが明確になった一方で、そのことが子どもたちの思想や価値観を縛ってしまう危険性もあることがよくわかりました。理論的なことに加え、実例を交えたお話も多く、自分の道徳に対する指導のしかた、向き合い方を見直すきっかけになりました。道徳が教科化されるこのタイミングで、ただなんとなく教科書や指導書の通りにするのではなく、道徳をどのようにとらえ、現場で授業していくのかを考えていかなければならないと感じました(森下周亮)                              

社会科授業づくり7月講座(FW)のお知らせ(感想を追記)

社会科授業づくり7月講座(FW)のお知らせ
テーマ:「戊辰戦争150年」の上野を歩く
講 師:東海林次男さん
日 時:7月16日(日)10;00~16;30(懇親会あり)
集 合:上野公園西郷隆盛銅像前 10:00
    *午後からの参加の方は、東京国立博物館前14:00
解 散:国立西洋美術館前16;30
*詳細は、チラシをご覧下さい。

【社会科授業づくり講座 7月フィールドワークの報告】

「戊辰戦争150年」の上野を歩く 2018年7月15日(日)            
講師 東海林次男さん  参加者 25名              

<講師からのコメント>
 今回は、猛暑の中、江戸・幕末維新・戦時下の3つの時代の上野を歩きました。ライトアップをするほどの人気があった上野大仏。関東大震災で頭が落下したことから忘れられていきました。それが合格大仏として売り出した5,6年前から、また知られるようになりました。戦時下の金属供出があり、もうこれ以上落ちない大仏に。商売上手ですが、方広寺大仏に見立て、3度も地震にあい、金属供出もあったんだよ、ということは語らせたいですね。同様に、本坊表門や「戦死之墓」、「慰霊碑 哀しみの東京大空襲」などにもそれぞれの思いを。語らせるのは、あなたです。
 
<参加者の感想(抜粋)>
*東海林さんにはたくさんの写真・地図など、資料を用意していただき、大変分かりやすく学ぶことができました。次の3つのことが、強く残りました。
・寛永寺の広さに、あらためて驚きました。天海は江戸城の鬼門を守るため、京に範をとり比叡山を東叡山、延暦寺を寛永寺。琵琶湖は不忍の池で竹生島を弁天島として築かせたと知りました。そういった考えは、天下統一を終えたばかり(江戸という日本の片田 舎に都を築いた江戸幕府にとって)の江戸幕府には心強いものがあったと思います。天海の出生がある程度明らかになる、川越の喜多院に天海が眠るミニ東照宮のような「慈眼堂」がある理由が納得できました。
・せっかく無血開城し江戸城に入れると思った明治新政府にとって、徹底抗戦を叫ぶ彰義隊は頭の痛い問題だったと思います。明治政府は、西軍を官軍、東軍を賊軍といい戦死者を弔わない上野戦争は、その後の政府の「西南の役(日本国ではない国との戦さ)」、「琉球処分(琉球王国をなくす)」、韓国併合(植民地政策)、満州国(植民地政策)といった侵略戦争への道の第一歩でした。天皇を守る、天皇のために死ぬといったことがすでに始まっているように思いました。
・東京大空襲における「逃げるな、火を消せ」という「防空法」は、ひどいですね。

*東海林先生、暑い中、案内と説明ありがとうございました。
  上野は何度も訪れているのですが、社会科的な内容は何も知らなかったのだなと 気付かせて頂きました。特に、京都を模して作られているということが印象に残っており、是非、自分でも生徒に伝えていきたいなと思っています。戦争や空襲に関する史蹟も多く、時間をかけて歩いてみると、総合的に学べる良い場所だなと勉強になりました。準備等、時間をかけて頂いたと思います。本当にありがとうございました。 

*いつもぶらぶらと歩いている上野公園。これまでも見えていたはずだったのに、私 は何も知らずにいたのだな。もったいなかったなぁ。知らないことを知るって楽しいなぁと、小学生のようにわくわくして1日を過ごしました。そして、教師はこんなに楽しい思いを提供できる存在なのだ!と、改めて実感しました。自分もそうなりたいと強く思います。参加して本当によかったと思いました。ありがとうございました。       

<担当実行委員から>
  今年度のフィールドワークも猛暑の中でしたが、25名の参加者のもと安全に実施することができました。上野の街には、動物園や科学博物館、アメ横だけでなく、東京大空襲の慰霊碑、彰義隊の墓や上野大仏、徳川家に関する寛永寺などたくさんの歴史であふれていることが今回のフィールドワークでわかりました。今回は、中学生(6名)や特別支援学校教員(5名)など、社会科に携わる教員以外の方の参加もあり、沢山の方と学びを共有できたことが嬉しかったです。これも実行委員の呼びかけ、そしてわかりやすい資料と丁寧な解説で上野の街を案内してくださった東海林先生のお力添えがあったからだと思います。ありがとうございました。
  次回の9月講座。道徳の授業についてのお話も楽しみです。
 よろしくお願い致します。

社会科授業づくり講座~5月講座のご案内~(感想を追記)/年間スケジュール

社会科授業づくり講座~5月講座のご案内~

テーマ:中学校社会
1.過労死裁判の訴訟を起こした遺族と中学生の交流
2.大学生のブラックバイトについての授業
講 師:齋藤英樹さん(元埼玉中学校教員・現文教大学講師)
日 時:5月27日(日)10時~13時
会 場:東京学芸大学附属竹早中学校
地図など、チラシを御覧下さい。

年間スケジュール
5月講座(第1回)5月27日(日)
7月講座(第2回)7月15日(日)
9月講座(第3回)9月16日(日)
11月講座(第4回)11月18日(日)
2月講座(第5回)日時未定

問い合わせ先
社会科授業づくり講座 担当 黒田貴子
歴史教育者協議会ホームページ  https://www.rekkyo.org/ 

後援 歴史教育者協議会/東京都歴史教育者協議会/茨城県歴史教育者協議会
埼玉県歴史教育者協議会/千葉県歴史教育者協議会
全国民主主義教育研究会/地理教育研究会

社会科授業づくり5月講座の報告
1.講師  斎藤英樹さん
2.テーマ 
 ①過労死裁判を起こした遺族と中学生の交流
 ②大学生のブラックバイトについての授業
3.参加者数と校種 12名(小学校2名 中学校6名 高校2名 特別支援学校2名)
4.参加者の感想
・問題のあることについて、「見過ごしてしまう」「我慢してしまう」ことが続いていくと、人は「このぐらい我慢すべきだ」と正当化してしまう危険性があると感じました。また、一人で訴訟を起こした人たちのことを伝えることは、その人の行動に助けられる人たちが沢山いることを明らかにすることにつながり、社会を変えていく力になりうると思いました。現在では、国会で審議されている「働き方改革」の問題を考えることもできると思いました。
・斎藤先生の授業に向き合う姿勢に信念を感じ、改めて自分の授業づくりを見直すところがあるなと感じました。社会の授業を通して、どんな生徒になってほしいか、どうしたら、生徒の思考をより深くさせることができるのかを見失わないようにしていきたいです。
・普段の授業実践の方法や心構え、過労死の実態と内容、大学生に聞いたブラックバイトの現状、学級経営で大切なことまで、様々な内容を教えていただき、明日からの学校を頑張ろうと勇気が出ました。また、授業に対して、懸命に向き合い、生徒をワクワクさせる、成長させるようにしていきたいです。生徒にこのような人になりたいと生きる糧を与えることも社会科の授業だと思いました。
・「理不尽=ブラック企業・部活・バイト」につながっているというのが印象に残りました。嫌なことを嫌だと言えない、耐えるしかないという雰囲気が過労死や自殺等の悲しい人をつくってしまっているのだと感じました。学校内でもそうですが、大人も多少のことは何でも言い合える雰囲気をつくることが大事だなと考えるようになりました。
・過労死裁判やブラックバイトの実態を通して、理不尽なことに対応できる力をつけたいと共感しました。何が理不尽なことへの抵抗で、何がただのわがままなのかの区別も難しいなと感じました。「ダメなものは、ダメ」という指導も時には、必要であり、その線引きも考える必要があるのではと感じました。
・発問が授業を支えるキーワードであり、そのための教材として「手紙」というのは新たな発見でした。また、教師の演じる力も必要であるという点で、授業でも赤面しながらも演じて生徒たちを引き込んでみたいと思いました。
・税の負担が重くて人民が逃げ、律令制が崩れた=民衆の行動により歴史が変わったという実例が良かったです。上尾の研究会で学んでいたころから、教材の選び方や授業の流れがすごいとは思っていましたが、今回の講座で、まとめて話が聞けて良かったです。
・歴史の授業も手紙の授業もまねしてやってみたいです。特に地域のことを考えて発問することで歴史が自分のものとして捉えられることやこの授業をしなければ公民をやっている意味がないというのが基準になっていることが心に残りました。
・発問のまずさによりその後の授業がグダグダになった経験は数知れず…。斎藤さんが  3つの種類に一般化され、すっきりとお話してくださったことがとても分かりやすかったです。しかも一方的な報告ではなく対話型ですすめられたことも、楽しく参加できました。アクティブラーニングとか、生徒が主体的に参加する授業と唱えながら、教師自身がそのような経験がほとんど無いのは珍しいことでは無いと思います。それなので大学でも同じように授業をされていると伺い、斎藤さんに担当してもらっている今の学生は幸せだなぁと感じました。
4.斎藤英樹さんより
私の拙い話を真剣に聞いて頂き、そして多くの質問をして頂いたことをありがたく思います。参加された皆さんの姿勢に、次のことを思い出しました。私が30 代のとき、定年間近の教師に「先生は、なぜそんなに、いろいろとアイディアが生まれるのですか?」とたずねたところ、「学んでいるから」と応えてくれました。そして、私が定年間近のときも、同じような質問をされ、同じような応えをしました。
日曜日にわざわざ会場へ来て、学ぼうという姿勢が、教師を成長させることになると改めて思いました。参加された皆さんのこれからの授業づくりに期待しています。
5.5月講座担当実行委員より
今年度最初の授業づくり講座への御参加、ありがとうございました!
生徒が主体的に学ぶための発問の仕方や工夫、歴史を学ぶ意義については、生徒が住んでいる地域との関連性を見いだす題材を用意するなど、授業づくりにおける大切なポイントを教えていただきました。また、ブラックバイトの授業は、これからの働き方改革を考える上で非常に重要なテーマだったと思いました。理不尽なことに対しては「NO」を言える生徒を育てていきたいですね。
特に、印象的だったのが、過労死裁判の遺族の方への手紙のやりとりを通した授業実践です。手紙を書くことで、自分の思いや考えを誰かに伝えることや書いた手紙に対する返信(何らかの反応)があることは、生徒にとって貴重な体験であり、意義深いものになることがわかりました。私は、特別支援学校に勤務していますが、ぜひ、授業の中で手紙のやりとりを通して、社会に自分の思いを発信する取り組みをしていきたいなと感じました。
次回は、7月のフィールドワークです。今回は、学生の参加がなかったので、次回は、たくさんの学生の方にも来ていただけると嬉しいですね。実行委員の皆様、宣伝のご協力よろしくお願いいたします。

社会科授業づくり講座2018年1月

1月授業づくり講座のお知らせ

日 時:1月28日(日)10:30~13:00
会 場:東京学芸大学附属竹早中学校(メトロ茗荷谷駅下車徒歩12分)
報告者:津田隆広(埼玉県特別支援学校教員)/宮下和洋(千葉県特別支援学校教員)
内 容:「特別支援学校のキャリア教育とは~障害疑似体験を通して~」/「特別支援学校の授業~作業学習ってなんだろう?
終了後、参加出来る方たちで昼食会も行います。

社会科授業づくり講座11月(感想を追記)

社会科授業づくり講座
11月講座のご案内

会場 東京学芸大学附属竹早中学校
日時 2017年 11月19日(日) 10:00~13:00
テーマ 高校「教育困難校の生徒たちと授業をつくる」
講師 浅尾 弘子さん(千葉県 高校教諭)

※ 教員の方,学生の方,教職を志す方,どなたでもお気軽にご参加ください。
※ 普段着で構いません。
※ 参加費 500円(学生は200円)
※ 事前予約などは必要ありません。途中参加,退出も可能です。

社会科授業づくり11月講座報告
「教育困難校の生徒たちと授業をつくる」
講師:浅尾弘子さん(千葉県 高校教諭)
1.参加者数:16名
2.講座参加者の感想(一部学校名などは編集しています。)
  ・後半の「蟹工船」の実践のお話ももちろん心にじんとくるお話でしたが、前半の職場づくりの話がとても心に残りました。そして、自分の心の持ちようを振り返りました。私は「ここだから(環境が良いから)できる」とか「ここではできない」という線引きを勝手にしてあきらめることも良くあったりしますが、どんな状況でも自分ができることを、していくことが必要なのだと思いました。私も今、この状況を良くすることを努力していきたいです。
    校長先生にプレゼントすることはやってみたいと思いました。今日参加させていただき本当に良かったです。(テスト作りで参加をあきらめるところでしたが、声をかけていただきありがとうございました。)

  ・途中からの参加になってしまいましたが、大変興味深い報告でした。私も今年から新採用として神奈川県内の昼間定時制の高校に赴任して、日々の授業や校務に追われています。今日のお話を聞けて授業の仕方は勿論、生徒との向き合い方についても非常に参考になりました。すぐに実践できるとは思いませんが、今日のことを参考にして、少しずつでも自分流に実現していきたいと思います。ありがとうございました。

  ・I高校と似たような学校で社会科(世界史)を教えているので、今回の講座はドンピシャな内容でした。生徒の生活知を基にして授業を作るという浅尾先生のご意見にはハッとさせられました。私は教える内容がまずあってそれをどのように料理すればいいと考えていました。自分自身がまだ「受験第一主義」から脱却できていないのかと感じました。

  ・今日も素敵な学びの会を企画くださり、ありがとうございました。楽しいお話に、初めから終わりまで笑いっぱなし、あっという間の2時間でした。まず、目の前の生徒たちを知る。毎日の生活、考えていること、家庭のこと…。そして何が必要なのか、とことん考える。次に考えたことを、どうしたら実現出来るのかチャレンジ、諦めない。しかも楽しく!

お話の最中、あれもこれもと様々な思いや考えが、胸に湧き上がりました。
1、学校の中核になることで、学校を変え自分のやりたいことを実現しようとしている。→振りかかかる主任などの役割に、どうやって逃げようかと常々 思う自分。でも、浅尾さんはチャンスととらえている。
2、授業を作ろうと思ったら、とにかく教材を集めまくる。例会でも広報する。たくさん集まったら、素材を組み立てる。→そうやってコレはと思う授業をつくるのね。
3、「社会科の学力」を主権者として行動する力、と考えるなら、困難校の生徒が進学校の生徒より「社会科の学力」が低いとは思わないという言葉が印象的。→ここで私はジーンときて涙が出てしまいました。何でだろうと、さっきからずっと考えているのですが、分かりません。ただそうだよな、それで良いのだという安心感はありました。毎日の勤務が辛いわけではなく、正直すぎる生徒たちを愛おしいという気持ちに共感します。まず、共通テストを上手く切り抜けられるよう提案しよう。

この子たちに必要なことは何?そして必要な学力は何?もっともっと、突きつめて考えていきたい。そして、それを実践に繋げていきたい。「ウチの子だから」「忙しいから」とどこかで、言い訳をし、サボってきた自分とも向き合わざるを得ない時間でした。ありがとうございました。
  
3.浅尾弘子先生(報告者)より
 若い方の多い会はそれだけでうれしくなりました。先生方の勤務する学校の生徒の状況、職場の雰囲気、管理職の姿勢などにより、私たち教職員にできることはおのずと制約されてしまいます。その中で日々奮闘しているわけですが、「どうせ…」「ここでは…」などとあきらめず、自分がめざす授業を実現するためにできることを探していくことが、大変ですがおもしろいことだと思っています。
私は教員生活41年目ですが、いまだに授業で悩み、苦しんでいます。それでも時々生徒の輝く目やすてきな文章などに触れたとき、他の仕事にはない喜びを感じます。教師にできることには限界があり、またその成果は大きくはないのですが、未来に生きる子どもたちがすこしでも成長できるよう、ともに頑張っていきましょう。
私の話を楽しんで聞いてくださり、ありがとうございました。

4.担当者より
   11月講座にご参加いただきありがとうございました。今年は年間を通じてどの月の講座にも15名ほどの方の参加があり、「社会科授業づくり講座」に興味を持ってくださっている方が確実に増えていることを実感することができました。
   今回の浅尾先生の講座は、職場づくりのお話を多くの方が興味を持って聞いておられたように感じました。現場で働く教員が授業や授業準備だけでなく、児童・生徒や職場の環境、仲間との人間関係などに悩み、どうすればよいのかわからず元気をなくしている。そんな状況に今回の浅尾先生のお話で「そうか!そうやれば良いのか!!」と希望の光を見つけた方も多いようです。実行委員会としては「社会科授業づくり講座」に社会科の実践報告以外の部分で求められていることに気がつけ、今後の講座運営の参考にもなりました。反省を来年度さらに良い講座が行えるよういかしてまいります。今年度もありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。

社会科授業づくり講座9月(感想を追記)

9月の授業づくり講座

日 時:9月17日(日)14:00~17:00
会 場:東京学芸大学付属竹早中学校 丸の内線 茗荷谷駅徒歩12分
報告者とテーマ:
森下周亮(埼玉小学校教員)「特別活動を生かした学級経営」
宮崎令子(元埼玉小学校教員)「長く続いた戦争と人々の暮らし」
参加費:500円(学生200円)

<社会科授業づくり9月講座の報告>
「特別活動を生かした学級経営」森下周亮(小学校教員)
「長く続いた戦争と人々の暮らし」宮崎令子(元小学校教員)

1.参加者数:15名(講師を含む)
  内訳…大学生(大学院生を含む):4名 教員:11名 

2.講座参加者の感想
 <森下さんの実践報告について>
・「あたたかいクラスにしたい」という思いを一貫してもって日々学級経営に取り組んでいる先生の姿勢が、子どもたちにもよく伝わっていると思いました。
・係ランチや係カードは形式を変えて、実戦できたらと思いました。小学校で、これまで深く学び言葉にできることに驚きました。小学校で、何を習得し、どのように活用したのかを知ることは、必要なことだと痛感しました。見通しをもち、関連付けを行っていきたいと思います。
・反対の立場を明らかにして意見を言うことに賛成です。自分とは、異なる意見が存在することを知ったり、反対意見を言われることは、自分が否定されることではないことを学ぶ上で、大切だと思うからです。様々な意見が対立するとき、どのように解決するのかを学ぶことにもつながると思います。
・算数の丸付けの仕方で、わざと間違いを紛れさせる方法は、ちょっとした子どものコミュニケーションにも繋がってくると思います。細かな子どもとの交流も大切にしているので、とても勉強になりました。
<宮崎さんの実践報告について>
 ・宮崎先生の実践は、いつも資料が豊富で、子どもたちの学習の深まりも良く見えるなあと感じます。たぶん子どもたちは、大人になってもこの時の学習を覚えているだろうなと思います。子どもたちの感想に「一番平和な国にしたい」という文がありました。これを安倍首相が見たらどう思うのか…と思いました。
 ・どうしても命の大切さや戦争をしてはいけないということに落ち着きがちなので、なぜ起きたのかまで学習する必要があると私も感じました。歴史を繰り返さないためにも歴史から学ぶ。このことが歴史を学ぶ最大の意味だと思います。「なぜ」・「どうして」の部分まで学べるような授業づくりをしようと思いました。
 ・宮崎先生のご報告にあった子どもたちの感想文をたいへん興味深く読ませていただきました。子どもたちなりの視点で分析しているように感じました。このように学んだ子どもたちは、ニュースや新聞を見たり、話を聴いたりするときの意識がかわってくると思います。大変勉強になりました。
 ・グループごとに沖縄について学習した成果を見て、ここまで深めることができるのかと驚きました。子どもの主体性も引き出すことのできる素晴らしい手法なので、自分も参考にしたいと思います。
 ・憲法学習のまとめに「お気に入りの条文」はやってみたいと思いました。新学習指導要領の話はショックでした。よほど注意しなければいけないでしょうが、難しいことだと感じました。

3.報告者より
 *小学校の特別活動について、報告をさせていただきましたが、他の先生方の意見を聞かせていただき、勉強になりました。また、報告することを通して、自分の中でも、特別活動について整理することができました。今回の講座を通して、特別活動の大切さを改めて確認できたら嬉しいと思いました。(森下周亮さん)
 *台風の雨にぬれる覚悟で若い方たちがたくさん参加してくれて嬉しかったです。森下さんの報告は、1年目の反省を生かして目当てをはっきりと持ち、試行錯誤の中で一つ一つ着実に前進している姿が目に浮かび、素敵でした。私は自分自身の教師生活最後の実践報告として、少しでも若い人たちの今後のヒントになればと思ってお話させてもらいました。皆さんの感想を読ませていただき、短時間の中でそれぞれの方が真摯にいろいろな方向から受け止めて下さったことが良く分かりました。どうもありがとうございました。今後も若い人たちと共に学び続けていきたいと思います。(宮崎令子さん)
 
5.担当者より
   悪天候のなかでも、これだけの参加者が集まってくださったのは、実践報告の内容が興味深いものだったことや各実行委員の宣伝努力に尽きると思います。若手の森下さんの「特別活動を生かした学級経営」の実践報告では、学級歌や旗、フェスティバルの話し合いなど、子ども同士のやりとりが活発で、資料や森下さんのお話からも、とても楽しくあたたかい学級であることが伝わってきました。自分が2年目の時に、こんなにしっかりした学級経営できていたかなと…ただただ感心するばかりです。なぞなぞ係をはじめ、2学期以降の係活動の活性化にも期待しています。宮崎さんの実践報告では、資料、体験談、交流などあらゆる手法や教材を用いて、戦争について考えていく単元計画が素晴らしいなと感じました。8時間の授業で、ここまで丁寧に授業をつくることの努力や教材研究の熱意は、若手にもベテランにも勉強になったと思います。子どもたちの感想からも授業を受ける前と終わりでは、戦争に対する認識の変化が見られ、深い学びとなったことがよくわかりました。(宮下和洋さん)

社会科授業づくり講座7月 感想を追記

社会科授業づくり講座

テーマ:「江戸城周辺と靖国神社を歩く」
2017年 7月16日(日)10:00~16:40(懇親会あり)

参加費(資料代含む) 
一般:500円  学生:200円
遊就館入場料
大人 800円  大学生 500円  中高生 300円

詳しくはこちらのチラシをご覧ください。

社会科授業づくり7月講座報告~江戸城周辺と靖国神社を歩く~
1.日 時 :7月16日(日)10:00~16:40
2.参加者数:22名(猛暑と学期末の過労から体調を崩し、直前にキャンセルした方5名!)
3.講師の先生(東海林先生)から (8月3日にいただいたコメントです。)
 暑い中、熱心に参加していただき、ありがとうございました。皆さんのような方々と一緒に歩くことに依って、さらなる教材研究の大切さ、面白さを感じます。
退職後は、時間的なゆとりができ、平日しか開館していない資料館等に出かけ、一次資料に対面しては歴史を直に体感しています。それと同じように、歴史の現場に立ち、さまざまな角度から眺めてみるというのも面白いです。ただし、現場は今となっては何も語ってくれませんので、その証言資料が必要になります。その資料の一つに時間がかかりますが、一次資料があります。こんなことを繰り返す中で、現職時代には知らなかったことが今になってわかってきたことがたくさんなります。お忙しい日々、子どもたちのために日々奮闘している皆さんに、学んだことを少しでも伝えていきたいと思っています。
優秀さの面で、世のチルドレンとの違いを発揮した中学生のYさんとKさん、ちょっと難しくてごめんね。
実行委員の方々のきめ細かなご配慮と運営で無事に終わったことを感謝いたします。交流会も含め、楽しいひと時、ありがとうございました。 明日からの神奈川/関東大会でも学び合いましょう。
4.講座の感想
*今回、詳しい解説をしていただきながら見学でき、大変勉強になりました。自分で行っていたらおそらく通 り過ぎていただろうというような、文字や像などで立ち止まって、それが意味することを知ることができました。そもそも、靖国神社は太平洋戦争にかかわるものというイメージが強く、今回、戊辰戦争から始まるものだと知り、驚きました。自分の勉強不足を 痛感します。賊軍と言われる人たちは祀られていないというところに、不平等さを感じました。砲台が今も残されていること、でもそこには何の説明もなく、本来の意味が知らされていないことがわかりました。こうして、歴史は風化していってしまうのかと思い、危機感を感じました。私たちは、事実をきちんと知り、伝えていかなければならないと思いました。
 *戦争による死を尊い死、天皇=現人神も祈ってくれるありがたい死ということで済ませるために必要な装置だったということが分かりました。江戸城の様子も伺ったことがない場所だったので、魅力的でした。企画して下さった皆様、ありがとうございました。
*説明がすごく分かりやすかったです。皇居とか初めて行く場所だった。東海林さんのガイドで様々なこと
勉強できました。遊就館で、21カ条の要求や南京大虐殺がなかったり.歴史の歪みがあることや、明治      を理想化している面を見ることができたのは良かったと思う。このような歪みを正しい歴史で直して欲しい(していきたい)。
*靖国神社のFWは3回目でしたが、繰り返しお話をうかがって、やっと定着したことや初めて聞く内容などさまざまで、一日中勉強になりました。 よく考えれば当たり前なのですが、説明を聞きながら皇居を歩くと、石垣や堀、櫓、跳ね橋などがあり、「やっぱり城なんだな」と実感しました。 靖国神社では、様々な問題点をはらむ展示物の中で、清から戦利品として奪った狛犬と徴兵保険の会社が奉納した灯籠が印象に残っています。子どもの獅子が乗っていて、お尻の穴まである、とても珍しい狛犬の石像はやはり清の富の象徴だったのでしょう。「戦利品」を意識して戦争を見たのは初めてでした。
また、徴兵制度ができたことで「徴兵保険」が生み出されたこと、さらには保険会社が儲かって灯籠を奉納したことは、とても興味深かったです。ガイドの東海林さんは、穏やかな口調で今までの蓄積の中から厳選した内容の説明をしてくださり、とてもわかりやすかったです。口調は穏やかでしたが、重い資料を持ってぐんぐんとみんなを先導して下さる強さも感じました。その説得力のある説明は、東海林さんが原資料をあたってこつこつと検証を重ねていることが背景にあるのだと思いました。
 *普段、皇居や靖国神社をじっくり見ることは、あまりないので、今回のフィールドワークは、とても貴重でした。様々な箇所で今まで知らなかったお話が聞けて「そんなこともあったのか」と、それまでの知識の幅がさらに広がりました。東海林先生は、とても詳しく分かりやすく説明されていて、その中でも印象に残っているのが遊就館です。遊就館は、一般的な歴史資料館と比べ、戦前・戦中を主としていたり、「あれ?」と思うような説明がされていたり、と特殊でした。そんな遊就館で戦時中の兵器などを見ながら、その当時の話を東海林先生から聞いて、改めてもう二度とこんな戦争をしてはいけないなと思いました。あのような惨禍を、もう二度と引き起こしてはなりません。米軍基地問題、慰安婦問題など問題はたくさんありますが、どのような形にせよ、戦争はしてはいけないということだけは明白だと思います。

5.担当者より
今年度も、「社会科授業づくり講座フィールドワーク」への御参加、ありがとうございました。
今回の靖国神社と江戸城周辺のフィールドワークでは、東海林先生のきめ細かなご説明やたくさんの資料を拝見させていただいたことで江戸城周辺の史跡、靖国神社のつくられた目的や歴史的意義などを学ぶことができました。また、靖国神社の案内を80回以上もされている東海林先生の学ぶ意欲や探求心を参加者一人一人が、感じ取ることができたのではないかと思います。本当にありがとうございました。
猛暑の中でしたが、22名の参加者が集まり、昨年度の全生園フィールドワークに引き続き、おかげさまで今年も大盛況でした。何よりも勉強熱心な中学生が参加してくれたことが嬉しかったです! さすがI&Kチルドレンですね(笑) 次回の授業づくり講座は9月です。皆様のご参加をよろしくお願い致します。