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千葉県歴史教育者協議会(千葉県歴教協)のサイトです。

例会情報2023年6月

船橋支部
6月2日(金)オンライン
①県委員会・事務局会議報告②「たのしい社会科交流会」支部総括③今年度の実践の取り組みについて ④『歴史地理教育』書評⑤「夏の歴史見学会」計画 ⑥千葉県歴教協「秋の見学会」計画

千葉支部
6月3日(土)17:00 ~ 6月例会 zoom
プラン「ムロッムロッチャララーすくすく育て」/歴史地理教育合評5月号「科学技術は軍事技術から切り離せるか? -ハーバー・ボッシュ法と第一次世界大戦を題材に-」小川諒作実践

香取支部
6月1日(木)18:00 ~ 6月定例委員会
会場:小見川社会福祉センターさくら館
6月例会未定
※6月11日予定の5月例会(現地例会)「香取市北佐原地区のフィールドワーク」は、訪問先の都合で延期

東葛支部
6月23日(金) 支部例会(Zoom)
歴史総合 1年目の総括/日本史の実践から

世界部会
6月18日(日)13:00~17:00 千葉市中央コミュニティーセンター講習室1
「歴史総合」他
7月16日(日):13:00~17:00 千葉市中央コミュニティーセンターサークル室1
報告未定
**日本史世界合同例会(日本史部会からの報告)は9月に延期します

習八支部
6月4日(土)9:30 ~ 12:00 支部例会東習志野コミュニティーセンター
報告は高校で、内容は未定です。

松戸支部
6 月21 日(水)18:00 ~ 例会松戸市民会館202 室(内容未定)
7 月18 日(水)18:00 ~ 例会松戸市民会館202 室(内容未定)

歴史見学部会
6 月13 日(火)13:30 ~ 16:30 6月例会船橋勤労市民センター
報告「松戸・金ケ作村の歴史」

例会情報 2023年5月

船橋支部
5月5日(金・祝日)18:30~ 支部例会
Zoomでの例会
  内容(1)県委員会・事務局会議報告(2)千葉県研究集会分科会報告(参加者・報告者)(3)『歴史地理教育』書評(4)「秋の見学会」計画(5)「夏の見学会」計画(6)その他

千葉支部
5月6日(土)17:00 ~ 5月例会
zoom
報告1 朝鮮学校での授業プラン タイトルは未定
報告2 歴史地理教育4月号の読み取り 取り上げる実践は未定

香取支部
5月9日(火)18:30 定例委員会
会場:小見川社会福祉センターさくら館
5月25日(木)18:30 5月例会
会場:小見川社会福祉センターさくら館
  ・「北佐原地区フィールドワーク」の計画づくり
  ・歴史地理教育7 月増刊号コラム「伊能図と景観」原稿の報告
  ・古文書学習伊能忠敬「測量日記」の続き

東葛支部
5月15日(月)19:30~ ZOOM
  地理特集 ・「地理総合・地理探究の授業」・「地理、失敗した授業」

世界部会
5月21日(日)13:00~17:00
千葉市中央コミュニティーセンター サークル室2
6月18日(日)13:00~15:00 日本史世界合同例会
       15:00~17:00 世界部会
千葉市中央コミュニティーセンター 講習室1
報告は未定

日本史部会
5月14日(日)13時~ たのしい社会科交流会に合流

習八支部
5月20日(土)9:30~12:00 支部例会
東習志野コミュニティーセンター
  報告「君はガマから出るか」(高3の授業実践記録)

松戸支部
5月17日(水)18:00 ~ 例会
  松戸市民会館202室

例会情報2023年4月

船橋支部
4月7日(金)支部例会
  (1)県委員会・事務局会議報告(2)千葉県研究集会分科会報告
  (3)三橋広夫著『これならわかる韓国・朝鮮の歴史Q&A』書評
  (4)今後の「2・11建国記念の日」集会について
  (5)千葉県歴教協主催「秋の見学会」計画(6)支部主催「夏の見学会」計画
5月5日(金・祝日)支部例会

千葉支部
4月8日(土)17:00 ~ 4月例会
Zoom で開催
  4月からの活動プランの報告。月ごとの報告者決め
5月6日(土)17:00 ~ 5 月例会(仮)
  報告者は未定

香取支部
3月30日(木) 18:30~ 3月例会
会場:小見川社会福祉センターさくら館
  ・県歴史見学会第3回検討会大戸方面
  ・古文書学習伊能忠敬「測量日記」の続き
4月13日(木) 18:30~ 定例委員会
会場:小見川社会福祉センターさくら館
4月30日(日) 14:30~
「原発問題を考える」学習会
会場:みんなの賑わい交流拠点「コンパス」3 F:メディアスペース
講演『原発政策の大転換を考える』
講師岩井孝氏(元日本原子力研究開発機構研究員)

東葛支部
3月27日(月)19:00~ ZOOMで
  1.千葉県集会のレポーターが各分科会のようすを報告
  2.本山「私の服をつくる人に思いを寄せる」

世界部会
4月16日(日)13時~15時 世界部会
千葉市中央コミュニティーセンター講習室3
       15時~17時日本史部会と合同例会
    「歴史総合元年での授業実践を総括して」(仮題)

日本史部会
4月16日(日)13時~15時例会
千葉市中央コミュニティーセンター 5階 サークル室1
  「倭国から日本へ『古代東アジア世界の中の日本』を高校生はどう描けるか
15時~ 世界部会との合同例会 千葉市中央コミュニティーセンター講習室3
  「歴史総合元年での授業実践を総括して」(仮題)

習八支部
4月1日(土)9:30~ 支部例会

松戸支部
4月19日(水)18:00~例会
松戸市民会館202 室

安房支部
「房州とイタリアを愛した画家・寺崎武男生誕140 年」
・シンポジウム 4月1日(土)14時~16時
・作品資料展 3月25日(土)~4月5日(日)
会場:南総文化ホール
入場無料・資料代500 円
https://awa-ecom.jp/bunka-isan/14060/

2023.2.23 第56回千葉県歴史教育研究集会

2023.2.23 第56回千葉県歴史教育研究集会
ZOOMを利用してオンラインで開催します。

地域実践報告 9:00~10:00
鳥塚義和さん「兵士はどこへ行ったのか-西南戦争から十五年戦争へ」
記念講演 10:00~12:00
大門正克さん「生きる現場から考える日本国憲法――生活世界と世界史をつなぐ――」
分科会 13:00~17:00
6つの分科会をZoomのブレイクアウトルームで行います。

参加登録のPeatixのサイトは以下のアドレスです。こちらをクリックしても開けます
https://peatix.com/event/3458387/

例会情報2023年1月

会員以外の方で支部例会に参加をご希望の際には千葉県歴教協の代表メールにご一報ください。 

船橋支部
1月6日(金)18:30~ Zoomでの例会
   (1)県委員会・事務局会議報告・千葉県歴教協歴史研究集会について(2)小5「これからの食料生産とわたしたち」(3)総合学習「平和学習の取り組み状況」(4)「2・11集会」について(5)『歴史地理教育』書評(6)その他

千葉支部
1月7日(土)10:00~
   (1)県集会で報告予定のプラン(2)「さつまいもはどこから来たか-朝鮮学校での授業をふりかえる-」県集会で報告予定のレポート(3)「戦争ポスターを使った授業」県集会で報告予定のレポート(4)歴史地理教育12 月号「高野光多「被害」と「加害」の重層性─生徒の歴史認識をいかに育むべきか」を読む

香取支部
1月8日(日)17:00 定例委員会
小見川社会福祉センターさくら館
     18:00 新年会
1月26日(木)18:30  1月例会
小見川社会福祉センターさくら館
   フィールドワークの検討大戸地域  古文書学習伊能忠敬「測量日記」の続き
2月11日(土)14:00 「建国記念の日」を考える2・11 香取集会
香取市佐原「みんなの賑わい交流拠点コンパス」
  講演「石碑から考える関東大震災と香取郡ー小見川・佐原・滑河を中心にー」
  講師:専修大学社会知性開発研究センター客員研究員(歴史学博士)小薗崇明氏

東葛支部
1月25日(水)19:30~ ZOOM 開催
   研究集会で発表するレポート

世界部会
1月15日(日)13:00~17:00
サークル2
   「歴史総合~日露戦争と東アジアの変動」報告/「インド旅行記」
2月23日(木)千葉県歴教協研究大会部会合流(zoom)

習八支部
1月7日(土)9:30~12:00 例会
東習志野コミュニティーセンター
  「ニシン漁とソーラン節・千葉朝鮮初中級学校での実践」

松戸支部
1月18日(水)18時~
松戸市民会館201室
  地域の史跡巡り・トルストイと日露戦争
2月12日(日)14時半~
第37回松戸2・11集会 講師大日方さん

日本史部会
1月22日(日)13時~
千葉市中央コミュニティーセンター5階サークル室2
  「中世・東アジア交易におけるアイヌ」
  「高校生は安倍元首相集襲撃事件をどのように認識したか」
  「学生は河野栄実践「少女ナツミから学ぶ労働基本権」から何を学んだか」

授業づくり講座 1月講座(感想を追記)

1月講座では、実行委員からの報告をもとに、参加者の皆様と成果のあった実践や日頃の悩みや疑問について共有できるような会にしたいと考えています。参加者の皆様も何か報告や検討したい資料等がございましたら、是非お持ちいただいてご参加ください。(もちろん、手ぶらでご参加いただいても大歓迎です!)

日 時:1月22日(日)10:00~13:00
オンラインでおこないます。

報告者と内容
◆森下 周亮(小学校教員)
今年度、クラスに在籍する特別な支援が必要な児童。その現状と、多くの失敗、その中のわずかな成果の報告を通して、特別支援についての知見をさらに深めていきたいと思います。

◆宮下 和洋(特別支援学校教員)
Formsを活用した授業評価について、授業と評価の一体化にむけたルーブリック評価の作成を行いました。生徒自らが自分の学びをしっかりと振り返ることのできる評価とは何かについて自分自身の考えや実践を報告します。

◆角之倉 宏彰(特別支援学校教員)
コロナウイルスで3年ほど行事が行えていなかった中で、担当している学年は異なりますが、今回修学旅行の応援として同行することになりました。特別支援学校での修学旅行の様子を報告したいと思います。

■参加を希望される方は、事前にミーティングIDや資料等を送りますので、1月15日(日)までに、お名前・所属(学級担任をしている場合は学年も)を下記のメールアドレスにご連絡ください。 

■Zoomを使用できる環境の準備をお願いします。

【問い合わせ先】
授業づくり講座担当・黒田 090-4381-4463 takako-ashibi@amail.plala.or.jp;
        歴史教育者協議会ホームページ https://www.rekkyo.org

○ 後援
歴史教育者協議会/東京都歴史教育者協議会/茨城県歴史教育者協議会
埼玉県歴史教育者協議会/千葉県歴史教育者協議会/神奈川歴史教育者協議会
全国民主主義教育研究会/地理教育研究会

例会情報 2022年12月

会員以外の方で支部例会に参加をご希望の際には千葉県歴教協の代表メールにご一報ください。 

船橋支部
12月2日(金)18:30~21:00
支部例会 Zoom
  (1)県委員会・事務局会議報告・木更津歴史見学会総括・関東ブロック研究集会について  (2)木更津見学会参加報告  (3)関東ブロック研究集会参加報告  (4)「平和のための戦争展」報告  (5)「船橋・習志野の朝鮮人犠牲者追悼慰霊祭」の取り組みについて  (6)千葉県研究集会参加レポートの検討①小5「これからの食料生産とわたしたち」②「最近の韓国の絵本と人権・平和・環境」(6)『歴史地理教育』書評

千葉支部
12月3日(土)18:00 ~いつもより遅い開始です。
  報告1「女子高生は、明治の女工をどう見たか」「日本史探究」を見据えた「問い」づくり-  報告2 「タイトル未定」  歴史地理教育11 月号書評

香取支部
12月1日(木)19:00 ~
定例委員会 小見川社会福祉センターさくら館
12月22日(木)18:30 ~ 12 月例会小見川社会福祉センターさくら館
内容は古文書学習伊能忠敬「測量日記」他未定

東葛支部
12月23日(金)19:30 ~
ZOOM 開催
1 「『戦争は女の顔をしていない』を教材とした授業の構想」
2 「鳥塚家のルーツを探る」

世界部会
12月18日(日)
 13時~15時 日本史部会と合同例会歴史総合の検討(日本史部会から)
 15時~17時 サークル室2 世界部会歴史総合・世界史実践報告/「公共」の授業実践

日本史部会
12月18日(日)13時~15時 世界部会と合同例会歴史総合の検討(日本史部会から)

習八支部
12月3日(土)9:30~12:00
例会 東習志野コミュニティーセンター
  「江戸時代の船橋藤原新田の村方騒動続編」
1月7日(土)9:30~12:00
例会 東習志野コミュニティーセンター
  「ニシン漁とソーラン節・千葉朝鮮初中級学校での実践」

松戸支部
12月21日(水) 18:00 ~
例会 松戸市市民会館201 室
   ・地域の史跡巡りほか

安房支部
12月4日9:30~12;00 赤山地下壕ガイドサービス

例会情報2022年11月

会員以外の方で支部例会に参加をご希望の際には千葉県歴教協の代表メールにご一報ください。 

船橋支部
11月4日(金)18:30~21:00 支部例会 Zoom
①「2022年度活動の総括と2023 年度の活動計画」  ②『歴史地理教育』書評  ③小5「これからの食料生産とわたしたち」実践報告、など

千葉支部
11月4日(土)17:00~  Zoomでの開催
報告 授業実践報告・プラン、歴史地理教育10月号の分析

香取支部
11月24日(木)18:30~11月例会
会場:小見川社会福祉センター・さくら館
古文書学習『伊能忠敬測量日記』他

東葛支部
11月25日(金)19:30~  ZOOM
報告 地理総合 歴史総合

世界部会
11月20日(日)13時~17時 
世界部会例会サークル室2

12月18日(日)
13時~15時 日本史部会と合同例会歴史総合の検討(日本史会から)
15時~17時 サークル室2 世界部会歴史総合・世界史実践報告

習八支部
11月19日(土)9:30~12:00 例会
東習志野コミュニティーセンター
報告オンライン授業「江戸図屏風その3」

松戸支部
11月16日(水)18:00~  例会
松戸市市民会館(202 室)

社会科授業づくり講座 11月講座(感想を追記)

社会科授業づくり講座 11月講座
2022年11月13日(日)10:00~13:00   
方 法:Zoomによるオンラインで実施(※参加ID等は後日連絡します)
参加費:500円(※学生または年間費をお支払いいただいている方は無料)
テーマ 歴史総合・近代化と私たち
講師 周藤 新太郎さん(高等学校教員)
内容 約10時間程度「フランス革命と明治維新」の比較探求学習をグループごとに行いました。課題に対しての問いを立て、調べ発表する活動について報告します。今回の実践を通して今後の「歴史総合」の課題を確認していきたいと思います。

2022年 11月講座のまとめ
講座テーマ: 高等学校 歴史総合 近代化とわたしたち
「フランス革命と明治維新の比較探究学習」

講師:高等学校教諭  周藤 新太郎さん
【講師:周藤新太郎さんより】
今回報告に際して、歴史総合の前期での私なりに授業をまとめることができました。
とくに問いを作る4つのゾーンに生徒が書いたポストイットを分けて貼る方法について「よくわか
らない、興味がない」ゾーンに生徒が書いたポストイットに対してのご質問があり、私自身、その点
についての分析はなされていなかったことに気が付きました。
そこで、今すすめている授業では、分からない点を3段階に生徒で分類させそこから問いを作ら
せる方法をためしています。大変貴重なご質問をいただき感謝しています。
今回の報告をさせていただき、私なりに一歩前進できた気持ちです。ありがとうございました。
【参加者から】
*私は、勤務校で日本史の授業を担当しております。
フランス革命と明治維新、「刷新」といった意味では同じですが、両国の国家(国王や天皇)の
かたち、民衆の意識など、相違点もあると思います。 両者を比較し、「共通点」・「相違点」を見
出すことで、結果的に、子どもたちは両者の出来事の輪郭をえがけるようになるのかなと思いま
す。そこに比較探究の意義を感じました。
私は勤務校で中学歴史・高校日本史を担当していますが、日本における近代化(産業革命→
資本主義→社会主義など)や帝国主義などを説明する際には、諸外国の近代化・帝国主義につ
いても踏み込んで取り扱っております。
 一点(日本からみた世界)だけではなく、違った視点(世界からみた日本)から歴史を考察するこ
とで、また違った景色が見えてくると思います。そして、それぞれの視点を組み合わせることで、
より立体的に歴史を理解し、考察できるようになると私は思います。そのような意味でも、今回
の授業づくり講座、共感できるポイントが多かったです。歴史学習の根幹となるであろう「探究」
学習の実践のために、授業のかたちも、試行錯誤しながらも、従来の形から脱皮していかなけ
れば行けないと思います。
   生徒たちが比較しながら「問い」を組み立てていく授業、とても大切なことです。私も、これから
の授業づくりの一つの材料として参考にさせていただきたいと思います。

                             
*周藤先生の報告は、丹念な教材研究に裏打ちされていることが伝わってきました。生徒から問
いを立て、調査を通して検証し、考察していくという、生徒主体の実践に感銘を受けました。私が
経験してきた歴史の授業は、受験対策のための知識注入型であり、大学で歴史学を専攻した
時に激しくギャップを感じました。そのため、周藤先生のような、大学受験に囚われない、子ども
たちの学び合いや批判的思考力を大切にされている歴史の授業が広がることを願っています。
生徒からの問いの出し方として、「分かること―興味」を軸としたブレーンストーミングの方法は
大変勉強になりました。疑問を抱くことが苦手な生徒にとっては指標になると思います。また、4
人グループで疑問を出し合う活動は、生徒たちが自発的に調べるモチベーションを上げることに
つながると感じました。この場面の生徒たちの様子を是非直接見たいと思いました。
生徒たちが積極的に調べ、考察していることがプレゼン内容や考察レポートからも伝わりました
。特に、提示していただいた考察レポートでは、調べた情報をもとにグループ間で話し合ったこと
を、高校生なりに丁寧に考察している姿が目に浮かんできました。しかし、ここで気になったの
は、生徒Eの考察レポートにまとめられた情報の根拠が弱いことです。周藤先生の報告レポート
にも、「この生徒Eの『考察レポート』は、事実関係よりも、調べてまとめてあり、文章量も十分な
ので評価はAとした」とあるように、この授業では考察プロセスと表現に焦点が当てられていま
すが、やはり事実関係・情報の根拠も重視した方が良いのではないかと考えています。なぜな
らば、誤った歴史認識を持ったまま巧みな表現力をもつことは、極論、歴史修正主義につながり
得るからです。
最後の討論は、①「フランスと日本の政治は結果的にどちらが良かったのだろうか」という価
値判断、②「フランス革命と明治維新の影響は現在でもあるのだろうか」という現在との連関
、③「自分が参加するならフランス革命か明治維新か」という当事者性、④「明治維新が急進的
だったらどうなっていたのか」という仮定形、が主なテーマの分類で、このようなテーマが生徒か
ら発せられたことに素直に驚きました。生徒たちが、問い→調査→考察→発表という流れで満
足するだけでなく、さらに発表を通してまた問いを創り出し、考えを深めていけるように、周藤先
生が意識しながら指導されていることがうかがえました。また、討論の際の座席の配置を、教室
を囲むようにクラス全員の顔が見える形にすることで、生徒たちが対等な立場で意見が言える
HP用

ように配慮している点も勉強になりました。
今回の授業づくり講座で大変勉強になりました。改めてお礼申し上げます。また周藤先生に
学ばせていただきたく存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
*今回の周藤先生の報告を聞いて、今まで私が体験してきた歴史の授業とは大きく異なるもので
あることを改めて実感した。今までは、私も含めて大学受験対策で用語や人物をひたすら暗記
して乗り切る授業が多かった。しかし、歴史総合は課題・テーマ史が中心で探究する活動や話し
合い、発表する活動が多かったので、本当に大学のゼミのような感じであると思った。言い換え
れば、高校の段階で「自ら問いや課題を立て、その結論を出すために正しい情報をもとに根拠
を拾いながら調べていく」姿勢が求められていることを痛感した。もっと言えば、小学校の社会
科の段階から「調べ学習」の活動を行っていくことで、着実にレベルアップできるように指導して
いかなければならないと考えた。それが小学校教員としての責務ではないかと考えた。
  グループ討論では、情報リテラシーや図書館の活用について話題となったが、特に歴史は安
易にインターネットで調べると、信憑性を疑うようなものや思想に偏りのあるものがたくさん出て
くる。そういった情報を鵜呑みにせず、きちんと文献も合わせて調べることを確実に指導してい
かなければならないと感じた。大学生でも安易にインターネット情報だけでレポートを提出する
学生が多い。特に進学を考えている生徒が多いような高校では、より一層そういった姿勢を身
に付けさせることの重要性を実感した。
*本日は貴重なお話ありがとうございました。将来高校で世界史の教員を目指している私にとっ
て、とても参考になるお話でした。
今回まず感じたことは「難しい・・・」でした。若手の時にこれを実践できるかな・・・とは思いました
が、自分の将来の勤務校で使えるところを取り出して自分なりに追試していきたいと思いました
。石出先生の授業で遅塚忠美先生の『フランス革命』は読まされたのですが、今日の講座を機
にもう一度読み返したいと思いました。またこれからもイベントに参加させてください。ありがとう
ございました。                                         
*ご報告ありがとうございました。周藤先生の授業実践報告、以前より楽しみにしていました。な
ぜならば、大学時代の友人が、周藤先生の教え子であり、周藤先生の世界史授業に影響を受
けて、アルザス史に関心を持ち、現在も言語学の視点からフランス語やアルザス語の研究を進
めているからです。以下の計4点が印象に残りました。1点目は周藤先生の「歴史総合は何をや
っても良い」というお言葉です。その根拠の1つとして、「歴史総合」教科書計12冊は教科書会社
によって学習内容が大幅に異なります。さらに、先日公開された「令和7年度試験・共通テスト問
題」の「歴史総合・世界史探究」と「歴史総合・日本史探究」の「歴史総合」分野からも明らかです
。以下リンクになります
。https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou/r7houkousei.html 以上より、私自身は「
歴史総合=歴史の大きな変化について、現代的な諸課題を視野に入れて、問いと資料から探
究型の歴史学習」と考えております。すなわち、各教員と生徒が、「近代化と私たち」、「国際秩
序の変化や大衆化と私たち」、「グローバル化と私たち」について、関連するテーマを設定し、「
歴史の扉」を追体験できれば良いのではないでしょうか。2点目は「問い→仮説→資料収集→資
料分析→考察→発表」という探究のプロセスを意識された授業実践です。「歴史総合」では周藤
先生がおっしゃる通り、生徒が主人公になり、上記の探究プロセスを何度も繰り返していくこと
が重要に思われます。3点目は知識・技能を深める際に「年表づくり」という活動です。新学習指
導要領では「知識・理解」ではなく「知識・技能」になっていることからも「知識」を活用する「技能」
にも注目していきたいです。そこで、「年表づくり」という手法は参考になりました。4点目は「歴史
総合」のまとめに位置づけられる「現代的な諸課題の形成」について「進級論文」は良いですね
。すなわち、「歴史総合」では、最終的に、生徒が自らテーマを設定し、「問い→仮説→資料収集
→資料分析→考察→発表」を意識しながら、探究し続けることが目標になるのではないでしょう
か。そこで、「歴史総合」において「レポート」ではなく「定期考査」が有効なのか、疑問を感じてい
ます。最後に、周藤先生の「歴史総合」授業実践について続編も楽しみにしております。
*「問い」を立て、「調べ」、「まとめ」、「発表・共有」をし「振り返る」という学習の大切な流れについ
て、高校生ではどのようなことができ、どのような学ぶ姿になるのかのイメージを持つことができ
ました。小学校で行うには、レベルを下げたり、内容をかみ砕いたり、さらに手厚い支援が必要
になるだろうと思いましたが、周藤先生の実践を参考に、チャレンジしてみたいと思いました。特
に、問いを立てる際の「座標軸」については、ぜひ使ってみたいと思います。
ブレイクアウトルームでの意見交流では、学生、中学校教員、高校教員と様々な立場や視点
からの考えを聞くことができ、自分の考えが深まりました。中でも、「情報化社会と言われながら
、情報収集能力がみについていない」という意見については考えさせられました。社会の授業で

身につけるべき力をしっかりと身につけることができているのか、そのための展開や活動になっ
ているのか、自分自身の授業について反省する良い機会となりました。         
*周藤先生の授業実践は高校の歴史総合の専門性の高さが分かる報告でした。フランス革命と
明治維新を比較するという視点も私にはないものばかりでした。生徒たちの学習の様子でも様
々な角度から、2つの出来事を予想しているところもこの授業のすごいところだなと思いました。
私がこの授業を行うとして、まだまだフランス革命や明治維新、そしてその周辺の知識も足り
ないなと感じました。一方で歴史総合では、生徒たち自身が調べたり研究したりすることで歴史
を学ぶ意味や考える力の育成にもつながると思いました。教員としての専門性の高さも必要だ
と思うのでこれからも知識をつけていきたいと思いますし、歴史総合では生徒に考えさせたいこ
と等、教え方の幅もまた広くなっているように思います。そのような授業が歴史総合で行えるの
か知っていきたいと思いました。ありがとうございました
*今回は新しい様々なことが勉強になりました。
  歴史総合は中学校で学んだ地理、歴史、公民など歴史だけでなく、様々な知識が求められま
す。それと同時に私たち日本国民が持っている感覚が、必ずしも世界のスタンダードではないと
言うことも学ばなくてはならないということも感じました。
今まで学んできたことの知識の活用ということが歴史総合には求められますが、個々人の知識
の幅や差はバラバラで、これを把握しながらどのように授業を進めるのかとても難しいと感じま
した。まだまだこの試みは始まったばかりで、先生が今後どのように歴史総合の授業を発展さ
せていかれるのかとても興味があります。また機会がありましたら、どのように今回発表してい
ただいたものと考え方の変化や取り組みの変化が生まれたのかお聞きしてみたいです。
  私は、現在、特別支援学校高等部に勤務していて、今回の歴史総合のような授業はなかなか
展開できない実情がありますが、個々の社会科の知識の広がりをどのように支援していくべき
かとても考えさせられました。生徒の実態は広く、文字理解がない生徒から、中学校1年生の内
容を勉強している生徒までいるので授業展開も含め自分の授業をもう一度考えたいと思います

【司会から】
11月講座は、歴史総合の授業づくりをどのようにおこなうかについて、周藤先生より報告があ
りました。グループの中で生徒自らが問いを考え、考察しながら歴史を学ぶという形式が、主体的
・対話的で深い学びの実践になっており、教師が一方的に教え込むのではなく、生徒が主体的に
学びに向かう授業スタイルが確立されていて、大変勉強になりました。進学校の授業は少なから
ず、大学受験を念頭に置いて授業を進めることが期待されている中でも、今回の報告のように生
徒が考え・学ぶ授業スタイルを大切にしていきたいと強く感じました。
また、調べたことをパワーポイントにまとめ、発表する形式も生徒の表現力を培う上でとても有
効だと思いました。私の勤務する軽度知的障害の特別支援学校の生徒もこれからパワーポイント
で「SDGs」について調べたことを発表する予定ですので、今回学んだことを自分の実践に役立て
ていきたいと思います。周藤先生、ありがとうございました。
次回の1月講座もたくさんのご参加をお待ちしております。