2018年7月例会情報など

7月1日(日)
12:00~
東葛支部フィールドワーク「湖北村の日露戦争を歩く」
JR成田線 新木駅南口集合、
17:00湖北駅解散
  見学地:小池家の高山、香取神社(移設した奉安殿)、小池定一郎宅、厳島神社、増田伊之助碑、増田勝蔵碑、日露戦役紀念碑、湖北小学校、古戸稲荷神社(絵馬、天井絵=特別公開)、花島嘉藤治碑、中峠八幡神社(日露紀念灯篭)

7月6日(金)
13:00~
歴史見学部会例会
千葉市コミュニティセンター5階
  鎌ヶ谷見学会の反省
  脱走様と明治150年

7月7日(土)
13:30~
原発問題を学ぶ会(銚子市)
銚子市青少年文化会館1階 第1会議室
  講演 岩井孝さん「福島原発事故の実態と東海第2原発再稼働の危険性」
  体験談 真住高嶺さん「銚子3月空襲の体験」

7月10日(火)船橋支部例会

7月14日(土)
17:00~
千葉支部例会
千葉市中央コミュニティセンター6階サークル室3
 「歴史見学会と問題解決学習―幕張見学会の感想―」
 「寒川セツル」全国大会レポート
 『歴史地理教育』の実践から
*執筆者も討論に参加してくれます

7月15日(日)
日本史部会・世界部会合同例会
千葉市中央コミュニティーセンター5階 講習室1
 「ガンジーの非暴力運動と日本国憲法」
 終了後、それぞれの部会に分かれて例会を行います。

7月18日(水)
18:30~
松戸支部例会
松戸市民会館201室

8月4日(土)~8月6日(月)
歴教協京都大会

8月12日(日)
13:30~
戦争と銚子を学ぶ会
銚子市青少年文化会館1階中ホール

8月16日(木)
船橋市教職員組合共催歴史見学会
「船橋戊辰戦争と海神塩田の遺跡を訪ねるー地域から明治150年を考えるー」
  映画「特攻じいちゃん」・根元銀二監督の話

社会科授業づくり7月講座(FW)のお知らせ(感想を追記)

社会科授業づくり7月講座(FW)のお知らせ
テーマ:「戊辰戦争150年」の上野を歩く
講 師:東海林次男さん
日 時:7月16日(日)10;00~16;30(懇親会あり)
集 合:上野公園西郷隆盛銅像前 10:00
    *午後からの参加の方は、東京国立博物館前14:00
解 散:国立西洋美術館前16;30
*詳細は、チラシをご覧下さい。

【社会科授業づくり講座 7月フィールドワークの報告】

「戊辰戦争150年」の上野を歩く 2018年7月15日(日)            
講師 東海林次男さん  参加者 25名              

<講師からのコメント>
 今回は、猛暑の中、江戸・幕末維新・戦時下の3つの時代の上野を歩きました。ライトアップをするほどの人気があった上野大仏。関東大震災で頭が落下したことから忘れられていきました。それが合格大仏として売り出した5,6年前から、また知られるようになりました。戦時下の金属供出があり、もうこれ以上落ちない大仏に。商売上手ですが、方広寺大仏に見立て、3度も地震にあい、金属供出もあったんだよ、ということは語らせたいですね。同様に、本坊表門や「戦死之墓」、「慰霊碑 哀しみの東京大空襲」などにもそれぞれの思いを。語らせるのは、あなたです。
 
<参加者の感想(抜粋)>
*東海林さんにはたくさんの写真・地図など、資料を用意していただき、大変分かりやすく学ぶことができました。次の3つのことが、強く残りました。
・寛永寺の広さに、あらためて驚きました。天海は江戸城の鬼門を守るため、京に範をとり比叡山を東叡山、延暦寺を寛永寺。琵琶湖は不忍の池で竹生島を弁天島として築かせたと知りました。そういった考えは、天下統一を終えたばかり(江戸という日本の片田 舎に都を築いた江戸幕府にとって)の江戸幕府には心強いものがあったと思います。天海の出生がある程度明らかになる、川越の喜多院に天海が眠るミニ東照宮のような「慈眼堂」がある理由が納得できました。
・せっかく無血開城し江戸城に入れると思った明治新政府にとって、徹底抗戦を叫ぶ彰義隊は頭の痛い問題だったと思います。明治政府は、西軍を官軍、東軍を賊軍といい戦死者を弔わない上野戦争は、その後の政府の「西南の役(日本国ではない国との戦さ)」、「琉球処分(琉球王国をなくす)」、韓国併合(植民地政策)、満州国(植民地政策)といった侵略戦争への道の第一歩でした。天皇を守る、天皇のために死ぬといったことがすでに始まっているように思いました。
・東京大空襲における「逃げるな、火を消せ」という「防空法」は、ひどいですね。

*東海林先生、暑い中、案内と説明ありがとうございました。
  上野は何度も訪れているのですが、社会科的な内容は何も知らなかったのだなと 気付かせて頂きました。特に、京都を模して作られているということが印象に残っており、是非、自分でも生徒に伝えていきたいなと思っています。戦争や空襲に関する史蹟も多く、時間をかけて歩いてみると、総合的に学べる良い場所だなと勉強になりました。準備等、時間をかけて頂いたと思います。本当にありがとうございました。 

*いつもぶらぶらと歩いている上野公園。これまでも見えていたはずだったのに、私 は何も知らずにいたのだな。もったいなかったなぁ。知らないことを知るって楽しいなぁと、小学生のようにわくわくして1日を過ごしました。そして、教師はこんなに楽しい思いを提供できる存在なのだ!と、改めて実感しました。自分もそうなりたいと強く思います。参加して本当によかったと思いました。ありがとうございました。       

<担当実行委員から>
  今年度のフィールドワークも猛暑の中でしたが、25名の参加者のもと安全に実施することができました。上野の街には、動物園や科学博物館、アメ横だけでなく、東京大空襲の慰霊碑、彰義隊の墓や上野大仏、徳川家に関する寛永寺などたくさんの歴史であふれていることが今回のフィールドワークでわかりました。今回は、中学生(6名)や特別支援学校教員(5名)など、社会科に携わる教員以外の方の参加もあり、沢山の方と学びを共有できたことが嬉しかったです。これも実行委員の呼びかけ、そしてわかりやすい資料と丁寧な解説で上野の街を案内してくださった東海林先生のお力添えがあったからだと思います。ありがとうございました。
  次回の9月講座。道徳の授業についてのお話も楽しみです。
 よろしくお願い致します。